日本地域資源学会は、2006年に設立された学術研究団体です。

日本が世界に発信できる「価値」は、文化や産業を開花させるうえで大きな役割を担った人々の営みや、暮らしの舞台である地域社会に遍在し、刻み込まれています。私たちはそのような人々の暮らしや地域社会の知恵に軸をおき、交流をし、研究の成果を発信し、未来を拓く創造的学術活動を目指しています。

日本地域資源学会に寄せて

日本地域資源学会も10周年を迎え、大きな飛躍の時代に入っています。塚原正彦会長の精力的な活動や、最近上梓された『みんなのミュージアム』や『世界の図書館』を見てみますと、地域を支える一人一人が<ミューズ(知と美の神様)>となって、身近なところから社会を創り上げていく手法と哲学が、描かれています。

 

この厳しいアポリアに囲まれた時代だからこそ「知と地と血」のネットワークを創り上げることで、すばらしい幸せに満ちたコミュニティを創出させたいものです。私は、一線を退きましたが、これからもミューズ(美しい女神)への憧れを持ち続けていきたいと思います。どうぞ、日本地域資源学会を多面的にご支援ください。